【鵞足炎とは?】
“鵞足(がそく)”という部分に炎症をおこすことを言います
鵞足という場所は膝の下、スネの骨である脛骨の内側の部分。
ここに縫工筋、薄筋、半腱様筋という筋肉がついており、その筋肉のつき方がガチョウの足に似ている事から、鵞足という名前になったと言われています。
【原因】
半腱様筋・薄筋・縫工筋と膝の靭帯が、膝の屈伸運動時に擦れて炎症が起こり、痛みが出ます。
筋肉の硬さ・血流の悪さが痛みを長引かせる大きな原因となっています。
スポーツでの負担や日常生活での負担から、筋肉の柔軟性の低下を招きやすくなります。
その結果、鵞足の部分に更なる牽引力が掛かる事に繋がる為、痛みがなくならないのです。
【症状】
・運動時に膝内側に痛みを感じる
・膝下内側を押すと、痛みがある
・膝の曲げ伸ばし時に、膝内側が痛む
・階段の昇り降りがつらい
・正座ができない
・急な方向転換ができない
・安静にしているときでも、痛みを感じるようになった。
このような症状が出た場合は少しでも鵞足炎を疑った方がいいと思います。
ただ似たような症状もあるので注意してください!
【治療法】
- 安静
痛む部分を動かさないようにして負担を減らします。
- 冷却
炎症を起こし、熱を帯びた部分を氷や湿布で冷やします。
熱の除去と共に、痛みを鎮静化することも目的としています。
炎症が収まった後は、血行改善を目的として、温める治療に切り替えます。
- 圧迫
テーピングや包帯などで患部を軽く圧迫することで、血流を抑えて腫れを防ぎます。
- 挙上・高挙:
炎症がおきている部分を心臓より高い位置まで挙上することで、内出血や腫れを抑えます。
※RICE療法はあくまでも応急処置になりますのでその後の施術が大切になります。
【物理療法】
痛みの緩和を目的に超音波や低周波、マイクロ波や電気や温熱と言われる物理療法を用いる場合もあります。
早めに対応する事で悪化を未然に防ぐ事もできます。
気になる方は、お近く専門機関にご相談ください。